楠部彌弌 絵刷毛目魚文茶碗
刷毛目という技法は、本来李朝初期、青磁から白磁への転換点にあって、青磁風の釉、胎土を白磁に見せかけるために刷毛で白化粧した粉青沙器を指します。 その素朴な風合いが桃山の茶人に受けて茶道具として珍重されるのですが、本作品では刷毛目の化粧土を流水に見立てて、呉須で魚の絵付けを行っております。 作者は京都の名工、文化勲章受章者、楠部彌弌。楠部は刷毛目茶碗を多数制作していますが、刷毛目のみがほとんどで魚文が入ったものは希少です。京焼らしい風雅な逸品です。
古染風の自由闊達な魚が楽しいです。
良い高台造り。
楠部彌弌 絵刷毛目魚文茶碗
- 【品番 Ref】
- T4-1-1819
- 【サイズ size】
- d14.7cm h6.6cm
- 【状態 status】
- 共箱付
- 【価格 Price】
- ¥250,000